帰国子女ニート、今を生きる

精神疾患を抱えた半引きこもりの帰国子女が送るブログ

【精神医療】日本の精神病院とアメリカの精神病院の違い【日米の差】

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おはこんにちばんわ、すぱいすです( ╹◡╹)

さて、今日のテーマは「日本の精神病院とアメリカの精神病院の違い」です。元々ニャートさんというお方とはてなブログを通して知り合い、ツイッターでニャートさんのこちらのツイートにリプを送ったのが今回の記事を書くに至るきっかけでした。

そして昨日そのニャートさんが記事をお書きになられました。欧米と日本の精神医療史をとてもよくまとめてらっしゃるので是非読んでみて下さい。永久保存版です。

nyaaat.hatenablog.com

 

【追記】日本の精神病院とアメリカ、どちらを先に取り上げようかと思いましたが時系列順で行きたいと思います。しかしこの記事、とても長くなってしまいました。目次を設けたので読みたいところだけを読んだりしてご活用下さい。僕はどうも文章を簡潔にまとめることだったり客観視するのが苦手なようでエピソード形式にしか書けないようなのです(´・ω・`)お許し下さいませ。あとアメリカ編はちょっと短縮するために書き方変えました。ご容赦下さい。

日本での精神病院

入院に至った経緯 

僕が初めて精神病院(日本)に入院したのは19歳の時です。実際入院する前までは心療内科に通っていて「抑うつ状態と不安神経症」と診断されていました。僕はこの頃はとても精神が不安定でリストカットをしたり、向精神薬のOD(オーバードーズ=大量服薬)を常習的にしていました。

ある日、心療内科で診察中、プロである医師に診てもらっているにも関わらずあまりにも自分の精神状態が良くならない事でイライラが頂点に達し、興奮状態になってしまいその医師を診察室で怒鳴り散らしたことがありました。それを受け付けの事務の方が聞いたのか警察に通報されました。少ししてから僕は警察官が何人も待ち合い室に入ってくるのを聞いてさらに興奮状態になり、今度は警察官に向かって怒鳴りました。

そうすると警察官の態度が急変して掴んできたので揉み合いになりました。待ち合い室は軽い戦場になり、一人が「公務執行妨害で逮捕する!」と言い、僕は手錠をかけられました。その後、手錠をかけられたままビニールシートと一緒にぐるぐる巻きにされパトカーではなく大きめのバンのトランクに放り込まれました。

問診から隔離部屋へ

行き着いた先は地元から近い単科の精神病院。そこで大きな診察室に通され、2人の医師がいる真ん中に手錠をしたまま座らされました。まず真正面に座っていた医師に「どうして君がここにいるか分かる?」と聞かれました。僕は正直言うと警察官に羽交い締めにされた事がどうしても許せなくて頭に来ていたため「さあ?」と不機嫌に答えました。そのあとも病気の事や自分の状態について聞かれている最中に同じくその診察室にいた警察官が「彼、自傷してますよ」と言うと医師の目が変わった気がしました。そして間もなくして2人の医師が手元の紙に診断名を書きました。あとで知ったのですがそこには「BPD(境界性人格障害)」と書かれていました。

ようやく気持ちが落ち着いてきたなと思った矢先連れて行かれたのは固く重たい外から施錠するドアがある「隔離部屋」でした。まず最初に「身体拘束はしないけど、オムツしてもらうから」と言われ、「え?」と思わず耳を疑いました。よく周りを見るまでもなく、その部屋にはベッドしかなくトイレがありませんでした。これも後から知ったのですが普通はがんじがらめにされ数日間ベッドの上の放られ、糞尿垂れ流しになるのが普通でした。これが僕の入院生活の始まりでした。

入院生活開始

隔離部屋は窓もなく、ドアは施錠されているので無音です。本当に気が狂いそうになるぐらい無音で、自傷や自殺を図られないよう全てのものが取り上げられていました。僕は2日間ここにいれられましたがその間、緊張なのか分からないですが一切トイレをしませんでした。48時間のうち最初は掛け布団の糸のほつれを取って指編みをするぐらいしかすることがないのですがそれすらも看護師の見回りで取り上げられました。あとは眠くもないのに横になって寝るだけでした。

そしてようやく隔離部屋から出て閉鎖病棟へ移りました。しかし部屋を割り当てられようとしたその時、ある患者さんが「俺は超サイヤ人だあー!」と奇声を上げながら前にいた別の患者さんの側頭部を蹴り、耳が半分取れた状態になるのを目の前で見ることになりました。僕を案内していた看護師と他の男性看護師が取り押さえてシーツでその患者さんを被せ、縄でぐるぐる巻いて僕がいた隔離部屋へと連れて行かれました。その患者さんを見たのは1週間後でした。

外界から隔絶された空間

四人一部屋の寝室は窓が擦りガラスで光がほとんど差し込んできませんでした。廊下の窓も広間の窓も全部施錠済み。移動できるスペースはほとんどなく、日中は何もすることがありません。僕の1日の過ごし方は朝ご飯を食べ朝の薬を飲んだ後、新聞の朝刊をゆっくり最初から最後まで読み、その後唯一あるテレビで流れている国会中継を見るだけでした。それでも午後にはならないです。やることがなさすぎてひたすら廊下を行ったり来たり、何か考え事をしたり妄想したり。時間が経つのがものすごく遅く感じます。「外の空気が吸いたい…」「誰かと話したい」「家に帰りたい」いつもそればかり考えていました。

やがて喫煙所に人が溜まっているのに気がついて僕はタバコを元々吸わないのに人が集まってしゃべっているのでタバコを吸ってみることにしました。タバコは窓口で注文し開放病棟にある売店で買ってきてもらうのですが銘柄は「わかば」のみ。生活保護を受けながら入院している人達が多いため安い銘柄しかないのです。ちなみに彼ら彼女らは退院しても帰る家がないので症状が緩和したら別の階に移って一生を精神病院で過ごす人もいるそうです。

とにかく藁をもつかむ思いで喫煙所に行って人生初めてのタバコをふかしているとあれよあれよと話しかけれるように。「君こういう所初めて?」「何の病気?」等など質問の嵐でしたが人とおしゃべりが出来るだけで嬉しかったです。いつの間にか1日の大半を喫煙所で過ごすことになりました。ライターはもちろん危ないので窓口に置いてあって皆さんはそこまで行くのが面倒なので吸ってる他の患者さんの火種を借りてチェーンスモークしていました。1日3箱~4箱ぐらい吸いました。することがタバコを吸うことぐらいしかないためとみんながずっといるからそれだけ消費も激しかったです。

病気の坩堝

そんな日々が毎日続きました。治療は朝、昼、晩の投薬だけ。単に社会に不適合な人を社会から隔離するための施設でした。そして入院してから1週間ぐらいになってから看護師による虐待を耳にしたり目で見たりするようになりました。言うことを聞かなかったりたまに知的障害も混ざっている患者さんに対して引っ叩いたり引きずり回したり、どついたり最悪殴ったり。目を疑ったのは患者さんを地面に倒して柔道の寝技のようなのをして見ていた看護師仲間が笑っていたことです。

看護師も恐ろしいけれど患者さんも怖い。何故なら精神病院はうつ病やパニック障害の患者さんだけではなく薬物中毒の患者さんもいます。いわゆるシャブ中です。彼らの中には幻覚や幻聴の症状がとても重く、他の患者さんに対して攻撃する人もいます。でもそんな彼ら彼女らも僕と同じ投薬治療だけです。一体何のために入院しているんだろう?これで本当に治るの?とずっと思っていました。

 退院、そして

結局1ヶ月ほどで退院しましたが、一体全体何が良くなったのか分かりませんでした。投薬治療しかしなかったですし、家で飲んでるのと同じ薬でした。思ったのは社会の和を乱す面倒な人を鍋の中に入れて蓋をしてあとは見て見ぬ振りをして終わり、という感想です。中には一生出てこれない人もいるのに外の空気すら吸えないという現実。

僕はこの後、自殺未遂が原因で2回別の精神病院に入院しました。もう1回目の入院の経緯だけでかなり長くなってしまったので(まだアメリカ編を書いていない!)2回目以降は割愛させて頂きます。というよりほとんどプロセスは一緒ですし内容もあまり変わらないです。

 

さてアメリカ編です!

アメリカの精神病院については日本の精神病院について語った時、長ったらしく何だか日記のようなエピソード形式だったのでかなり短くしたつもりです。逆に簡素で味気なくなってしまいました。でもそれだけ居心地が良かったです。

 アメリカの精神病院

 自殺未遂からの入院

留学中、自殺未遂をしてしまって警察に保護され市の小さな医療施設へと最初送られました。そこで待つこと2日。ようやくまともな?精神病院にの閉鎖病棟に入院しました。部屋は二人で一部屋、トイレとシャワーが完備。日本の精神病院のようにタバコを吸えるかと思ったらアメリカは禁煙国家なのでニコチンパッチをもらいました。入院したその日は寝るだけだったのでそれまで廊下でぶらぶらしていたら色んな人に話しかけられました。アメリカ人のほうが社交的なのは間違いないので特に驚きはしなかったのですがやけに患者さんの数が少ないことに気がつきました。

症状によって区分け

朝起きてまずはみんなで朝ご飯です。カフェテリアに連れて行かれる時、病院内が区画に別けられているのに気が付きました。看護師がトランシーバーで別の区画の担当者と連絡を取りながら厳重な扉を開けて進んでいきました。僕がいた区画はUnit3。看護師に「どうして区分けしてるんですか?」と聞くとどうやら病気の症状によって入院する区画が違うようでした。僕がいたのは「自殺企図」の人達の区画。つまり患者さんが全員何らかの理由で自殺未遂をしてそこへ辿り着いたみたいでした。日本の精神病院みたいにありとあらゆる病気の人がごちゃ混ぜになってるわけではないです。

そして朝食。ビュッフェ形式で好きなものを選んで取る。これがまた美味しい。日本の病院食は管理栄養士が計算して出してるものですがこちらはちゃんとスイーツまでついてくるのでそれだけで元気が出ます。朝食が終わったら休み時間を経てレクリエーションへ。レクリエーションでは運動が苦手な人はガラス細工や手芸を学んだりでき、僕はバスケ経験者だったのでジムで汗を流していました。同じジムの片隅で一人の男性患者が卓球台の前に突っ立っていたので「一緒に卓球やる?」と聞いたら喜んでくれて二人で時間まで卓球を楽しみました。日本の精神病院ではまず気持ちのいい汗をかくということがなかったです。

カウンセリングとグループディスカッション

そして午後からは心理学者によるディスカッションとカウンセリングでした。この時ばかりは英語話せてよかったと思いました。どうして今の自分があるのか、これからどうしていきたいのかなどを徹底的に話し合い、意見を交換しながら心理学的観点からどう捉えられるかなど非常に説得力があって合理的な考えを養ういい機会でした。

日本の精神病院はストレスが溜まる上に投薬治療だけでしたがアメリカの精神病院は投薬治療はもちろんのこと、集団カウンセリングやディスカッションまでやる上、↑で述べたレクリエーションもあってかなり1日が充実していました。本当に1日が経つのが早くあっという間に1週間弱が経ち、退院となりました。

日本の精神病院とアメリカの精神病院の違い早見表

         

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一目で見て分かるよう表にしてみました。安易な比較になってしまいますがアメリカの精神病院のほうがユーザーフレンドリーな印象…というより実体験です。

 終わりに

まとめ方がよく分からないのですがここまで読んで下さった方、本当にありがとうございます!僕の拙い日本語と文章力では伝わらない点が多々あるとは思いますが、これでも一生懸命書いたほうなのでどうかご勘弁下さい。 

news.yahoo.co.jp

冒頭でご紹介したニャートさんが参考にしていた「日本の精神病院でニュージーランド人が身体拘束されて死亡した」ニュースですが・・・

 

 

僕も入院したことがある病院です・・・

 

すぱいす

(´・ω・`)ノシばいちゃ!